8⽉⽉例⼭⾏ ⾚城⼭ 報告
理科大学山岳IIOB会 赤城山行報告
文責 OB会群馬支部 甘田正弘 20240821
上州赤城山の最高峰 黒檜山を登る
8月17日(土)・18日(日)の2日間でOB会群馬支部主催の山行が赤城山で行われました。
今回の山行は、台風7号の関東地方への接近で山の天気が心配されましたが、台風は前日に千葉県沖を通過。台風一過による青空と爽やかな稜線の風を感じながらの山行となりました。
黒檜山は思ったよりも大変だった? (1日目)
8月17日(土)の朝10時に赤城大沼湖畔で宿泊する「みやま山荘」に集合。その後、駐車場からほど近い標高薬1400メートルの駒ケ岳登山口から入山しました。前日に通過した台風の影響はほとんどなく、山稜は晴れて風もあり蒸し暑さをそれほど感じないスタートとなりました。
登り始めると登山道は、樹林帯の中を進む日陰の道。木々に囲まれた登山道からは、赤城大沼やその外輪山である周囲の山々を十分に見ることができませんでしたが、汗をかきながらも快適に登っていくことができました。
急な登りがしばらく続き、長い鉄骨の急な階段を進むと、傾斜がなだらかになり黒檜山に続く稜線に着きました。
樹林の中を登ってきた登山口からの道から、視界が開けた尾根に着き、大きく広がる関東平野を望むことができました。はるか東方には筑波山を望め、夏としては雲のないのよい日となりました。
黒檜山に続く稜線の道は歩きやすく、しばらく進むと尾根上にある小さなピーク。そこが駒ケ岳でした。
後に気づきましたが、穴原氏が翌日の早朝大沼湖畔から撮影した駒ケ岳の写真を見て、この山は「駒」というとり馬の背中だなと思いましたね。
さて、駒ケ岳から目指す黒檜山を望むと、急傾斜を登る登山道を確認できました。一度コルに下り、登り始めると階段の続く急騰。標高差約200メートルを一息で登り、頂上手前で鳥居と御黒檜退社の祠を確認し、まもなく赤城山系で最も高い黒檜山(1828m)の山頂に着きました。
頂上は、樹林に囲まれた広場。展望はないが木々の日陰で休憩しました。この場所から2分ほどの進むと、上州の北面を大展望できる天空の広場と呼ばれる場所に。眼前に上州武尊山、谷川連山などの展望できるよい場所でしたが、沼田市や川場村の後ろにある山々には雲があり、武尊山の裾野あたりを望むことができました。
さて、下山は岩混じりの急傾斜の樹林帯を下りました。切れ落ちた崖の淵もあり、ときどき眼下には大沼やアンテナ群がある地蔵岳を望むことができる場所もありましたが、歩きにくい時間のかかる下山となりました。
下山後は、みやま山荘へ。しばらくのんびりしてからお風呂や夕食。その後子どもたちと駐車場でスイカ割りと花火を行い楽しい時間になりました。
小沼や鳥居峠、覚満淵を散策する (2日目)
2日目は曇り空。そして周辺の散策をしました。
車で小沼へ。沼をひとまわり散策してから、鳥居峠でケーブルカーの跡地など見学。その後、覚満淵の湿原の木道をあるくなどしました。また、赤城神社の拝観をしたりして赤城エリアを楽しみました。
その後、みやま山荘でお昼を食べて解散しました。
その他の事項
日程 平成6年8月17日(土)・18日(日)
1日目 10:00 大沼湖畔 みやま山荘 集合 ⇒ 10:15頃 出発 駒ケ岳登山口から入山 ⇒ 11;00頃 駒ケ岳(1685m)着 ⇒ 12:00頃 黒檜山(1828m)着
⇒ 15:30頃 黒檜登山口に下山 みやま山荘泊
2日目 赤城小沼一周の散策、鳥居峠ケーブルカー跡地見学、覚満淵散策、赤城神社見学。
家族での参加は大沼湖畔などで活動。 昼食後解散。
参加者
穴原 鈴木 小川 染谷 瀬下 西川 中村 宮崎
群馬支部:北爪 甘田 永井 梁川
家族参加:斉藤家4人 石井家4人 柳川家3人は(2日目家族で参加)
どうでもよい そのほか赤城の話題など
群馬のあるある「赤城山に向かって走って…」の意味は?
特に前橋や高崎周辺に住んでいる人が、車の道案内をするとき「赤城山に向かって走って、それから国道○○を……」という案内することがある。
この「赤城に向かって走る」の意味を県外の人が理解するのは難しいといいます。実際には「北に向かって、(または北方面に向かって)車を運転する」という意味で使っていますが、県外から来た人などは「赤城山に向かって車を走らせることを北方面に向かって運転することを理解することは無理」と話します。赤城山が県内での東西南北を示すランドマークになっているという群馬のあるある!の話しとしてときどき話題になることがあります。理解で着ない群馬方言のひとつと言えるのかもしれない?
上毛かるた「裾野は長し赤城山」とは?
群馬県には、県内のあれこれを紹介する「上毛かるた」があります。小学校のときに必ず覚えるカルタですが、そのカルタの「す」が赤城山を紹介する札で、読み札は「裾野は長し赤城山」となっています。
この読み札のとおり、遠望した赤城山は裾野が長いのが特徴です。東京方面から新幹線や関越道で群馬県内に来ると右前方に赤城山が見えてきます。その裾野は、広く東西に開いているのがよくわかります。富士山の裾野が日本一広いといわれますが、赤城山は富士山の次に裾野が広い山といわれています。
もし、古く赤城山の噴火が富士山のようであれば富士山のような山容になった可能性も十分にあったといわれています。残念。
赤城山の蝶ヒメギフチョウって知っていますか?
赤城山の大沼の外輪山からさらに西方にモロコシ山がある。この山の頂上付近の本当に小さなエリアに、ヒメギフチョウが舞うところがある。関東地方でヒメギフチョウを見られるのは、モロコシ山のここしかない言われている。
このチョウは、ウスバサイシンを食草として、葉の裏側にタマゴを産み、毎年4月下旬から5月上旬に羽化し、鮮やかな黄色の羽色の舞を見ることができる。筆者も数年前にその舞を見ることができ、ハルゼミの鳴きとともに楽しむことができた。
昨年は、タマゴが少なく、人工飼育していくことも検討しているようです。
<2024年6月14日付 ご案内>
<⼤沼からの駒ヶ岳と⿊檜⼭>
今回の⽉例⼭⾏は、昨年に続いて群⾺⽀部との共催により実施します。
場所は、⾚城⼭です。
⾚城⼭は群⾺県のほぼ中央に位置し、榛名⼭、妙義⼭と共に、上⽑三⼭のひとつで⽇本百名⼭にも選ばれている上州の名⼭です。 ⾚城⼭という⼭はなく、⽕⼭の噴⽕で出来たカルデラ湖を取り囲む複数の⼭の総称です。最⾼峰の⿊檜⼭(くろびやま)標⾼1828m で、⽇本100名⼭にも選ばれています。
⾚城⼭は、前橋の市街地から1時間⾜らずで⾏けますが、国有地のため観光地化されていなくて静かな⾃然を楽しむことができます。⼤沼でのボート遊びや散策コースも多数あ
りますので、夏休み期間でもあり、是⾮お⼦さんと⼀緒にご参加ください。
◆⽇ 時:8⽉17⽇(⼟)〜18⽇(⽇)
◆集合場所:⾚城⼭ みやま⼭荘前の駐⾞場
◆集合時間:10時00分
◆⾏動予定
・8⽉17⽇(⼟) 駒ヶ岳から⿊檜⼭登⼭みやま⼭荘前駐⾞場→駒ヶ岳登⼭⼝→駒ヶ岳(標⾼1689m)→⿊檜⼭(標⾼1828m)→猫岩→⿊檜⼭登⼭⼝→⼤沼湖畔を歩き、みやま⼭荘へ戻る。
・8⽉18⽇(⽇)
⾃由⾏動としますが、散策場所のお勧めとして⼤沼の隣には、「⼩尾瀬」とも呼ばれる周囲500mの湿原 覚満淵(かくまんふち)があります。遊歩道を歩いていくと、珍しい⾼⼭植物がみられます。覚満淵の⽔は⼤沼に注いでいます。
その他⼤沼や⼩沼の湖畔の散策コースや、周囲の⼭への半⽇程度の登⼭もできます。
今後、参加者に希望を聞いて、決めたいと考えます。
<⿃居峠からの覚満淵を望む>
◆宿泊場所:みやま⼭荘
所在地 〒371-0101 群⾺県前橋市富⼠⾒町⾚城⼭2 電話番号 027-287-8205 宿泊料 ⼆⾷付き8800円・⼩学⽣:6600円(いずれも税込み)
現在⾚城⼭には、旅館は⼆つしかなく、多⼈数が宿泊できる宿がありません。今回群⾺⽀部⻑の北⽖さんの尽⼒により、みやま⼭荘に15⼈宿泊できることになりました。参加⼈
数により、天幕宿泊等の対応を考えますので、遠慮なくご参加ください。
◆交通⼿段 今回は⾞で⾏きます。
- ⾃⾞
- ⾞の配⾞希望
参加希望者は8⽉1⽇までに連絡をお願いします。
台⾵等荒天が予想される場合は中⽌にします(中⽌の場合は連絡します)
◆連絡先:⽳原康雄 TEL(090-1702-3335) メール yso-anhr@jcom.home.ne.jp